
不動産雑記
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2011-12-14
調理師免許が何の役に立つの?

不動産の仕事と調理師の仕事と一体どんな関係性があるのかと問われれば、直接的な関係はほとんどないです。
とくにレジデンス系の賃貸仲介業者さんなどにとっては全くと言っていいほど関係がないです。
しかしながら、商業系のテナント様の仲介業者さんの場合は少しだけ役に立ちます。
思慮浅く他人まかせ

もし一回でも本気で独立開業を考えたことがある方ならわかるかと思いますが、飲食店の経営って意外と過酷だったりします。
以前、とある不動産仲介業をやっている知人から「駅近くで家賃が安くて広い物件を紹介してほしい」と、お客さんから無理難題を頼まれたはなしを聞かされたことがあります。
知人のはなしによると、駅近くで立地の良いところで飲食店や大衆居酒屋を開業すれば誰でも簡単に成功できるとそのお客さんは考えていたようです。
そんなわけないです

飲食関係での独立開業がそんなに簡単なはずもなく、結局その案件は流れたそうです。まぁ、これは当たり前すぎる上に、あまりに極端な事例でしたが、しかし、たまにどれも可能性を感じるいくつかの業者様と物件が競合する場合があります。
最終的に決めるのはオーナー様ですが、どの会社様にテナントに入ってもらうかの判断をするうえで役に立つのが様々な経験や知識だったりします。
特に飲食店や居酒屋がテナントに入るとなった場合に役に立つのが調理師の知識や経営の知識だったりします。
安定経営できなさそうなところはなんとなくわかる?

もちろん金融機関の融資担当者さんのように、あのレベルでの深い見識はありませんが、それでも何となくダメそうなところは誰にでも感じることができるところでしょう。
創業計画書を見たり財務諸表を見たり等、不動産屋がそこまでするわけもないですが、しかしながら極めて簡単な入居審査的なことを紹介する仲介業者もオーナー様も一応はやったりします。変な店子さんを紹介すると後々、オーナー様に何を言われるかわかったもんじゃありませんので、仲介業者も結構ヒヤヒヤしながら、慎重に動いたりします。
そしてこの入居審査の時に様々な知識が役に立ちます。いくつかの簡単な質問にも答えられない場合は、オーナー様に紹介する前に落とされますので、飲食店をやりたい場合は料理の知識や腕前のアピール、そしてどういう風に経営をやっていくのかを明確に答えられるようにしておくのがベターです。
簡単そうでこれが意外と大変な事ですが、しかしながらこういったことは経営者なら出来て当たり前のことですので、もしどこかで店舗を借りて居酒屋や飲食店を開業したい場合は、理論武装をお忘れなく――。
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