
不動産雑記
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2017-04-25
契約解除

とある業者様との契約を解除することになりました。不動産業界の人間なら誰でも知っている大手の業者様かなとは思います。
どうもオーナー様の怒りを買ったらしく「担当している物件のすべてを解除する」との御達しです。一応、自分のところも不動産業者ですが複雑な権利関係と業界の慣習等はどうかお気になさらずに。
ということで、契約解除の為の文書を作成しなければなりませんが……はずかしながら契約解除の文書など作成した事もなく、初めての作業で戸惑いまくりです。
ネットで調べながら簡単な文書を作成して、上司に確認をお願いしたら「それでいいんじゃない?」とのこと。じゃあそういうことで。
サブリース

サブリース契約ですけど大丈夫なんでしょうか?
自分の知識の範囲では借地借家法で借り手側が保護されると記憶しているのですが……実際にネットで調べてみたところ、大手なのに個人のオーナー様よりも手厚く守られている例があるらしく、なんだかなぁという感じです。
「多分、簡単には解除できないよ」と周囲からもプレッシャーをかけられており、嫌な案件に巻き込まれたもんだとゲンナリしておりました。
ところが!

ところがですね、意外にも簡単に契約解除ができました。
実は、これには相手側企業さんの思惑やカラクリもいろいろ絡んでいて、その当時の自分は状況がまったくわからなかったのですが、契約解除後、半年くらい経った後に相手側企業のその時の担当者さんと会う機会があり、いろいろとお話をうかがう事が出来ました。
やっぱりいろいろあるんですねぇ
もう最後の最後で今後、お付き合いをする事もないでしょうからどうか本音をお話しくださいませんか。とお願いしたところ、すべて打ち明けてくださいました。
なぜ簡単に契約解除が出来たのか? それは、本当はああいったオーナー様とはお付き合いをしたくなかったというのが本音のようです。かなり無理を言うオーナー様でしたし、ひどい場合は責任をなすり付けられるような事を言われたりと散々だったそうです。いわゆる「モンスター」というやつですね。始末書を書いたりと大変だったようですが、本音は嬉しくて仕方がなかったそうです。仕事量がその一人のオーナー様から解放されただけで半分くらいに減った気分だったとおっしゃっていました。
結局、嫌われオーナー様は自分だけが得をしよう、自分達だけが得をしようとして最終的には大損をしているように思えます。最近では面倒なオーナー様や管理組合との管理受託契約はしない企業も増えてきていると聞いています。ご自身の資産を守ることを考えるのは当然ですが、有料のサービスを因縁を付けて無料にさせようとか安くしてやろうとかは考えない方がいいです。相手も人間です、感情のある人間なのです。
「こっちが金を払ってやっている」とか「管理委託契約をしてやっている」とか「不動産を貸してやっている」とかの感覚はあんまり持たないで欲しいと思います。そういう感覚があると業者側も敏感に感じとって「モンスターオーナー」からの案件はモチベーションが上がらずに雑な仕事になりがちです。結局そうなると負のスパイラルに陥りますので不動産がとにかく足りない時代の感覚は捨てて欲しいと思います。空き家問題とはまた別かもしれませんが、むしろ今は物件が余り気味の時代です。新しい時代の感覚を身につけて頂きたいと切に願います。
百人堂不動産では、お客様のニーズに合わせた
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