
不動産雑記
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2024-06-18
地積測量図がないけど大丈夫?

以前、友人に「地積測量図がない物件なんだけど大丈夫かなぁ?」と聞かれたことがありますが「それだけでは何とも言えない、としか言いようがありません」と答えたことがあります。
地積測量図って意外とない場合も多く、欲を言えば新しく作成した確定測量図をそのまま地積測量図にしたようなものなどがあれば、確測図と地積測量図が一致していて全く問題のなさそうな感じで理想的ですが、現実はなかなかそんなに甘くはないんですよね。
意味のある回答

とはいえ「それだけでは何とも言えない」などという回答では何の意味もないので、今回の場合は「地積測量図はないかもしれないけど、そんなに気にしなくてもいいんじゃない?」という観点で書いてみようと思います。
まぁ、言ってしまえばケースバイケースなのですが、今回は友人から相談を受けた築古の戸建てを投資目的で購入する場合のケースで考えてみようかなと思います。
賛否両論あるかとは思いますが、あくまで個人的な結論を先に言ってしまえば「そのくらいの規模で、その値段のものならばそんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?」という先ほど申しあげたとおりの結論です。
理想

もちろん理想を言えばきちんと公的な書類を完備したいのが本音ですが、地方の築古の中古戸建てでそれを望むのはちょっとハードルが高いような気がします。二百万円とか三百万円とかのほんの数百万円の築古戸建にわざわざ測量と登記の費用を数十万円もかけるのはやはり得策ではないと思います。
測量図もなく境界も曖昧で不安があるのはわかりますが、収益性も問題なく特に争いがないのであれば個人的にはGOだと思います。もちろん隣地同士の仲がすさまじく悪く、境界争いがあるものをわざわざ購入する必要はありませんので、面倒が嫌ならそういう物件はスルーして次に行けば良いのではと自分なら考えます。
逆に、これが仮に都内の物件ですさまじく資産価値の高い物件なら話は全く別ですが、今回のような場合でしたら費用対効果等の諸々を考えたらある程度は目をつむる必要があるかと思います。
良い意味で雑に行動する

実需の場合で理想のマイホームを購入したい場合や先ほど申しあげたような資産価値がすさまじく高い物件、もしくは先々に争いが生じるであろう可能性が高い案件は前もって専門家の土地家屋調査士等の先生に相談することが必須かと思いますが、そうでない場合は、いずれは手放すものですので出口戦略を考慮しつつ、ある程度は良い意味で「雑に行動する」ことも必要なのかなぁと自分なら考えます。
もちろん、最終的な判断はご自身ですることですので、様々な状況を踏まえて、後悔の無い結論を出してほしいと切に願っております。
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